小売業や飲食業、サービス業など、店舗ビジネスにとって11月~12月は、年間の業績を左右する重要な時期です。
クリスマスや年末年始に向けて、お客様の購買意欲が高まる一方、店舗では欠品や人手不足、業務の混乱などが発生しやすくなります。
こうした繁忙期に成果を出すためには、店長やスタッフの頑張りだけに頼るのではなく、経営幹部が事前に準備を整えておくことが重要です。
今回は、幹部が年末商戦に向けて備えておきたい5つのポイントを見ていきましょう。
1.数値計画の確認
まずは、売上と利益の計画を確認します。
店舗別・商品別の売上計画に加え、客数や客単価などの主要KPIについても目標を設定し、週単位で進捗を管理できるようにしておきましょう。
また、売上を伸ばすことだけに意識が向き、利益が残らなくなっては意味がありません。売上原価、人件費、販促費などのコスト計画も確認し、売上と利益の両面から商戦を管理することが大切ですね。
2.商品・在庫の確保
年末商戦では、売れる商品が売れ時に欠品してしまうことは、大きな機会損失につながります。
重点商品を選定し、需要予測に基づいて必要な在庫を確保するとともに、各店舗への納品数量や納品時期を前もってきちんと計画しておきましょう。
さらに、万が一欠品が発生した場合の店舗間移動や追加発注のルール、納品回数の増加への対応、各店のバックヤードの保管場所なども確認が必要です。
商品を仕入れるだけではなく、必要なときに必要な店舗へ届けられる体制を整えることが幹部の重要な役割です。
3.販促の準備
繁忙期の販促は、自社ならではの訴求ポイントを明確にし、競合他社との違いをお客様に伝えることが重要です。
また、ターゲットに合わせて、SNS、メール、チラシ、店頭告知などの媒体を選定し、情報発信の時期と内容を決めておきます。告知スケジュールを一覧表にまとめて各店舗へ共有しておけば、認識モレや対応のばらつきも防ぐことができますね。
予約受注や商品の取り置きについても、受付期限、数量管理、受け渡し方法などのルールを事前に統一しておくことも大切です。
4.人員体制・運営体制の見直し
繁忙期の人手不足は、接客品質の低下や従業員の負担増加につながります。必要な人員を早めに見積もり、採用や本部からの応援体制などの準備を進めましょう。
短期スタッフについては、業務マニュアルを整備し、各店舗で誰がOJT教育を担当するのか、どの業務まで習得させるのかを明確にしておきます。
また、通常期と同じ接客を維持することが難しい場面でも、挨拶や言葉遣い、丁寧な商品説明など、決して省略してはいけない基本を共有しておくことが大切ですね。
5.リスクの管理
繁忙期は、クレームや事故、衛生上の問題、防犯上のトラブルなどが発生するリスクも高まります。
問題を未然に防ぐための点検を行うとともに、発生した際の初動対応、責任者への報告ルート、判断権限を明確にしておきましょう。
さらに、従業員の健康管理も欠かせません。休憩や勤務時間を適切に管理し、疲労によるミスや事故を防ぐ体制を整えることが重要です。
■幹部の準備が年末商戦の成果を左右する
以上、年末商戦に向けて幹部が備えておきたい5つのポイントをお話ししました。
ここで重要なのは、計画を立てるだけで終わらせないことです。
準備の進捗を定期的に確認し、問題があれば早めに対策を講じます。そして、店長が現場の状況に応じて適切に判断し、行動できるよう支援することが、経営幹部には求められます。
繁忙期の成果は、繁忙期に入ってからの頑張りだけで決まるものではありません。事前の準備と仕組みづくりが、現場の力を最大限に引き出すものと認識しておきましょう。
以上
今の段階で準備状況を一度点検してみませんか?
