店舗ビジネスでは、業態別にみますと何をどのように売っているのかが大体分かりますね。
そのような中で、近年では業態の垣根を越えて、様々なものを販売するケースが増えています。
今回は身近に増えてきた事例を見てみましょう。
1.コンビニに衣料品?
セブン-イレブンでは大手アパレル会社と協同して、衣料品を今月から販売を開始すると発表しました。
今までも衣料品は一部ありましたが、大手アパレル会社と組むことによって、本格導入することになります。
ファミリーマートでは既に衣料品の売上が、約200億円まで成長していて、今後も強化していく模様です。
2021年に衣料品の販売を本格的に初めた時は、コンビニで服を買うことに少し違和感さえありましたが、
その後堅実に売上を伸ばして、今ではコンビニでの新しい商品取り扱い分野を確立しているように見えます。
ローソンでは2022年から「無印良品」を本格導入して、一部衣料品をはじめ無印良品の商品を広く取り扱っています。
手に取りやすい価格帯の商品を揃えて、ローソンと無印良品というダブルブランドネームで訴求力をアップしています。
このように見てみますと、もともとフードと飲料のイメージが強いコンビニではありますが、
今後は衣料品店や雑貨店としての顔も持つ可能性を秘めているといえそうです。
2.ドラッグストアは薬屋?
ドラッグストアでは医薬品(調剤含む)が売上構成比33.4%で主力商品ではありますが、
フード関連の商品も平均して28.7%も売上構成比があります。
しかもフード商品の伸び率は前年比107.6%と、商品別ではもっとも伸びております。
※2025年度の日本のドラッグストア実態調査より
化粧品も扱っており、フードと合わせて来店動機を高める効果があり、ドラッグストアの売上を押し上げている要因だといわれています。
特に郊外では、ドラッグストアがスーパーマーケット化しており、
日常的な買い物をする場として機能しているところもあり、その存在感が増しているといえます。
3.書店+カフェ?
電子書籍の増加に反して、紙の書籍離れが進んでいるといわれています。
それに伴って書店の数も減少傾向が続いています。
そのような状況の中で、都市部では書店とカフェが併設されているところを見かけることが多くなってきました。
「本を読みたい/探したいときにカフェも楽しみたい」というニーズや
「カフェに行きたいときに本も同時に読みたい」というニーズを満たす場として、今人気が出てきているようです。
これはものを購入できるということより、二つのニーズを同時に満たせる新しい体験の提案といえます。
利便性というより感度の高い時間を過ごす空間を提供しているともいえそうです。
4.空き時間/空き場所を利用して新業態へ?
試みとして面白いものは他にも多くあります。例えば、コインランドリーにカフェを併設するところがあります。
コインランドリーでは洗濯する間の時間が空いてしまいますので、
カフェが併設されていますと、待っている間にカフェで時間を過ごすことができます。
カフェでは本を読んだり、PCで作業をしたりできますので、空いた時間を有効に使うことができますね。
また、日中のカラオケ店は稼働率が下がりますので、
防音効果の高い部屋でオンラインミーティングをしたり、楽器の練習などもできたりします。
これらは本来の店の営業目的以外の用途で、時間や場所を有効に使うということですが、
今後も新たな店の使い方が開発されてきそうですね。
以上
あなたの店でトライできる新たな業態は何ですか?
