職場内で1on1 ミーティングを導入している会社は多くあります。月に1~2回、部下の仕事のアドバイスや部下の成長・キャリア形成などの後押しをするための場として活用しています。
今まで上長となかなか話す場がなかったので助かるという声がある一方で、何を話してよいのかわからず、ただ1on1ミーティングをやることが決まっているのでやっているという声もよく耳にします。
今回は効果的に1on1ミーティングを進めるためのポイントをみていきましょう。
本部でも店舗でも1on1ミーティングを導入することはありますが、説明上ここでは店舗の事例でご説明していきますね。
1.そもそも1on1ミーティングは全店で必要?
私の経験上、1on1ミーティングを導入する時は、基本的に全店に導入するケースがほとんどです。
全部で10店舗のところは10店舗で、50店舗のところは50店舗すべてで導入しているということです。
1on1ミーティングは店舗内のコミュニケーションが不足していることの解決策の一つとして導入されていることが多いのですが、果たして全店で導入することがよいのでしょうか。
1on1ミーティングで何を実現したいのかを明確にしながら、導入の準備を進めていくとよいでしょう。
2.1on1ミーティングを導入しないこともありえる?
1on1ミーティングを導入する時には、まずは次の視点を持っておきます。
1)1on1ミーティングが『必要な店舗』であるかを見極める
全店舗の中で、店舗内のコミュニケーションが良好で、スタッフも楽しく働いているという店舗は通常10~20%はあります。
これらの店舗では、わざわざ1on1ミーティングをしなくても、スタッフの困りごとや成長の助けになることは店長がサポートしています。
つまり、1on1ミーティングの必要性があまりない店舗だということです。
もしこれらの店舗に1on1ミーティングを導入してしまいますと、普段の良好なコミュニケーションの中で話していたことを、わざわざ1on1ミーティングで話すことになり、場合によっては普段のコミュニケーションが希薄になってしまうリスクさえありますので、導入しないという判断も選択肢の一つと考えられます。
2)1on1ミーティングの『効果が見込める店舗』かを見極める
全店舗の中には、何らかの原因で店舗内のコミュニケーションがほとんどない、あるいは良くない雰囲気の中でコミュニケーションがとられているという店舗が、やはり10~20%はあります。
これらの店舗では、上長と部下の間で部下の困りごとや成長に関する会話がされたこともほとんどなく、業務以外の普段のコミュニケーションさえも難しいので、急に1on1ミーティングといわれても、ただ形式的な会話になってしまい、建設的な話し合いにはなりません。
つまり、1on1ミーティングを導入しても、その効果がなかなか見込めない店舗だということです。
無理に導入しても、かえってコミュニケーション不全が悪化してしまうというリスクさえありますので、導入を見送るという判断も必要になります。
3.『必要かつ効果が見込める店舗』で成果をだす
前節のことから、1on1ミーティングを導入する店舗は、その必要性があって効果も見込める店舗ということになります。全店舗の中では、60~70%の店舗がそれにあたります。
これらの店舗では、店舗内のコミュニケーションが非常にうまくいっているとまではいえない状態ですので、その改善のきっかけとして1on1ミーティングを導入してみる価値は充分にあります。
その際には、1on1ミーティングの、
・目的(何のためにするのか)
・頻度(どれ位の頻度で定例化するのか)
・内容(業務の指示ではなく、部下の困りごとや成長に関わるテーマ)
・時間(業務時間内に30~60分程度)
・店長の役割(主に聴くことが中心)
を事前にきちんと周知しておくことが大切です。
また、もし1on1ミーティングの継続をとおしてコミュニケーションが改善されてきましたら、一度立ち止まって1on1ミーティング以外の普段のコミュニケーションも改善されたかを見てみるとよいでしょう。
普段のコミュニケーションも改善され、わざわざ1on1ミーティングをする必要がなくなったのであれば、1on1ミーティングをやめるという判断もできます。
1on1ミーティングはあくまでも手段ですので、普段の会話で目的が果たせるのであれば、やめることになんら問題はありませんね。
以上
あなたの店舗では1on1ミーティングは必要ですか?
