先週は直近の社長のお悩み50例の中から、
・「採用を強化したい」
・「集客力を高めたい」
という課題の根っこの問題についてお話ししました。
今週は続編として、更に2つの課題について見ていきましょう。
1.「幹部がもっと主体的に動いて欲しいのだけれど・・・」
社長の代でビジネスが大きく成長した会社では、このお悩みがよく聞かれます。会社の急成長に社員、特に幹部の成長が追いついていないケースですね。
そこでよくあるご相談が、
「次のステージに進むための施策を幹部に考えて欲しい」
「自分(社長)が動く前にもっと提案して欲しい」
など、幹部にもっと主体的に考えて行動して欲しいという声が本当に多いです。
ところが、実態を詳しくお聞きしますと、それまで会社の成長のために社長自らが先頭に立って、
強いリーダーシップのもとに会社を牽引してきたというケースがほとんどです。
ここでは、幹部が主体的になっていないのではなく、根っこの問題としては、
今まで幹部に権限や責任が適切に移譲されておらず、幹部がプレイヤーとしてしか動いていなかったことです。
このような状態で仕事をしてきた幹部がよく口にすることは、
「社長が細かいところまでいつも決めている」
「以前は提案していたこともあるが、結局自分達の意見は覆される」
といったものです。
一方、社長も次のステージに進むためには、今までのやり方では大きくなってきた組織やこれから大きくしようとしている組織を回せないと感じているのです。
このような場合は、まずは社長と幹部の権限と責任を見直すことが必須です。
権限を与えるということは、幹部が自分の責任で考えて行動に移せるようにするということです。
今まで社長の指示どおりにすることに慣れている幹部は、最初はとまどいもあるはずですが、そこは社長の我慢のしどころですね。
ここで社長が指示してしまいますと今までと同じになってしまいますので、あくまでも幹部の責任で任せることが大事です。
権限と責任が一緒に与えられるものであることが当たり前になってきますと、幹部は少しずつですが主体的に動けるようになっていきます。
2.「従業員の満足度を向上させたいのだけれど・・・」
働き方改革が叫ばれるようになって以降、従業員満足度がますますクローズアップされてきています。
会社としも前向きに取り組むところが増えてきています。
その対策として、
「残業時間を削減したい。休みもきちんと取れるようにしたい」
「福利厚生を充実させたい」
といったことが多くの会社で検討されています。
もちろん従業員満足度が低いのであれば、それは解決しなければいけない問題ではありますが、
おおかたの場合は「何故従業員満足度が低いのか」の表面的な部分にしか光をあてていないことがほとんどです。
従業員満足度のアンケートからでてくる回答には確かに、
「仕事とプライベートの時間がアンバランスでつらい」
「必要なノウハウをきちんと教えてくれない」
など、直接的に従業員が感じていることが並べられています。
その目に見える問題を解決することも大事ですが、ここでの根っこの問題としては、
・社長が従業員を大切に思っていることが社長の言葉で伝わっていない
ことがほとんどです。
言い換えますと、残業時間の削減や研修制度の整備など、制度や仕組みだけで従業員満足度を上げようとしているということです。
従業員満足度が高い会社や従業員満足度を上げていった会社に共通していることは、
社長の言葉で自社の仕事の意義を従業員に語りかけ、従業員を大切に思っていることをいつも伝える努力をしているということです。
ここで重要なポイントは、「社長の言葉で」「いつも」「繰り返して」従業員に伝えているということです。
制度や仕組みを整えるだけでは社長の思いが充分に伝わらないということですね。
以上
あなたの会社では社長の思いはきちんと従業員に伝わっていますか?
