おおかたどの会社にも『理念』『指針』『行動規範』や『Mission』『Vision』『Value』のようなものがあります。会社の目指す方向性、大事にしている価値感、行動の具体例などを社内に(時には社外にも)示しています。
近年ではより社会的な視点を踏まえてパーパス(Purpose)を掲げる会社もでてきていますね。
ただ一方では、会社として掲げてはいるものの、実態や従業員の意識とかけ離れている経営をしている会社も残念ながら存在します。
今回は、実際に理念型経営を実践している様々な業界の会社が、どのようなことを考え、行動しているかを見ていきましょう。
便宜上、『理念』と『行動規範』を掲げている会社の事例から見えてくるものをまとめてみました。
1.自社の言葉で『理念』『行動規範』を作っている
自社の理念や行動規範を外部の専門家に委託している場合もありますが、基本的には自社内のプロジェクト等をとおして、自分達の言葉で作成しています。
その理由は、自分達が働く上で拠りどころとなるものですので、誰もが腹落ちできるようなものにする必要があるからです。
もちろん外部の専門家にも全てを委託できますが、どこか綺麗にまとまったものができて、結局浸透しないということになりがちです。
私も、多くの理念・行動規範の作成をお手伝いさせていただきましたが、
私が提供したのはあくまでも理念・行動規範のサンプルで、どの会社でも自社の社長~従業員の方々が自分達で作成しています。
2.社長が本気で取り組んでいる
自社で理念・行動規範を作成しましたら、次は社長みずからそれに則った発言や意思決定、行動をしています。
理念や行動規範が、ただ社長室や会議室の掲示物にならないようにするためには、社長が率先して理念や行動規範を体現することが必須です。
「理念・行動規範が定まったので、あとは幹部以下で徹底するように」という指示で上手くいっているところはあまり聞きません。
徹底しようとしますと、それは作業になってしまうからですね。
理念や行動規範は徹底するものではなく、従業員が拠りどころとする考え方や行動ですので、浸透させるものと考えることが大事です。
通常の仕事だけではなく、挑戦する時、まよった時などに、従業員がみずから立ち返るようにするということですね。
故に、それをどのように立ち返らせるかを社長が必至に考えています。
3.幹部が率先して活用している
社長の本気度が伝わりましたら、そこからは幹部の出番ですね。
幹部はそれぞれの部署で、それが店舗・施設などの現場であろうと、バックアップ部隊の本部組織であろうと、どのようにしたら浸透できるかの具体的な施策を考えています。
ただ、現場では日々の店舗・施設営業に追われていることがほとんどですので、その忙しさの中で常に理念や行動規範を意識することは難しいのが現実です。
それでも、日々の営業がただの作業にならないように、普段の仕事がどのように理念や行動規範にむすびついているかを考える機会を作るのが幹部の大事な役目です。
実際の事例としては、月次や週次の報告の中に、理念・行動規範を振り返る項目いれてみたり、朝礼で一つのトピックをスタッフから話してもらったり、
理念や行動規範に沿った行動が一番出来ているスタッフを皆の投票で決めて表彰したり、人事目標の一つに入れたり、
理念や行動規範に沿った店舗・施設の素晴らしい行動を他店にも共有したりなど、様々な取り組みをしています。
以上
あなたの会社の理念や行動規範はどのように浸透させていますか?
