今年に入って益々事業の先読みが難しくなっているという声が多くなっています。
経営手法としても、この状況に適応できるように、OODAループ、アジャイル経営、シナリオプランニングなどが度々話題に挙がっています。
そのような中で、社長がよく口にする数々の言葉の中から経営のヒントを探ってみましょう。
1.先を読む姿勢
事業の先読みが難しくなるのは、予測できないことが頻繁に起きていることが原因の一つに挙げられます。
突然起きるそのような問題には対処せざるをえなくなり、経営が目の前の問題の処理に多くの時間を取られているという状態です。
ただ、それだけでは経営は安定していきませんので、社長としては1年後、3年後、5年後を見越して、今何をするべきかを考える必要があります。
2.基本に立ち返る
不確実な時代に「基本に立ち返る」ことが大事だという社長は本当に多いです。
その根底には、不確実な時代に対応する柔軟な体制をつくるためにも、
経営の基本や基礎体力をきちんと身につけておかないとこの状況を乗り切れないと考えているからです。
確かに人も会社も、基礎ができていないと応用がきかないということは誰もが納得することです。
しかも不確実な時代がいつまで続くかも分かりませんので、長期的に経営の体力を健全に保っておくことは必須といえますね。
3.事業の拡大より質の向上
事業の規模の拡大は、それ自体は会社の発展に寄与しますが、単なる売上や店舗数、事業領域などの拡大は大きなリスクが伴います。
事業規模が大きくなっても、経営資源が実は全く追いついてなく、
仕組みが不完全であったり機能しなかったり、必要な人財が足りていなかったりといったことで苦しんでいる会社が実際には多く存在します。
従って、今は規模の拡大を目指すよりは、経営の質を向上させて、より利益体質を強化したり、
顧客満足・従業員満足を向上させる施策を強化したりする動きも活発になっています。
4.採用の前に職場改善を重視
今や多くの会社が人手不足の問題を抱えていて、採用を強化したいという要望が増えています。
ただ、そのような会社に実情を聞いてみますと、採用してもすぐに辞めてしまうというもう一つの問題を抱えていることがほとんどです。
これは入ったあとの職場や会社が期待したものと違っていて、結局辞めてしまうというケースが多いことを物語っています。
このことに気がついている社長は、今の職場の改善にいち早く手をつけています。
すなわち辞めたくない職場づくりに力を注いでいるということです。職場環境の改善や人財育成、キャリアパスの見直しなど、長く働いてもらう施策を考えて実行しています。
5.昨年の正解は今年の正解とは限らない
昨年うまくいったことが、今年もうまくいくとは限らない時代になっています。
新しい取り組みや挑戦といったことを実行していくことが、結果として生き残っていく最善の道と考えています。
どこの会社でも新しいことに対しては否定的な意見は出てきます。特にこれといった根拠もなくただ否定されることはよく目にします。
ただ、「立ち止まることは遅れることと一緒」といった言葉もよく聞かれますので、やはり前進させる取り組みは大事だということです。
6.理念に沿ったブレない経営
ホームページなどには会社の理念を謳っている会社がほとんどですが、
日常的に理念に関連した会話や行動を目にすることができる会社は多くはないのではないでしょうか。
社長の中では理念は大事にされているのですが、それが従業員に浸透していないために理念が形骸化している状態だといえます。
これはとても残念なことといえますし、会社としてはリスクもあるということを全従業員も認識することが大切ですね。
理念が意識されない仕事は、仕事が単に作業として行われている可能性が高いですので、
日常的に理念に関連づける仕組みが必要ですね。
7.組み合わせる思考
複雑な経営環境に対応するためには、正解(であろうこと)をいくつも用意しておくことが大切です。
そのためには、今まで蓄積された社内の知識や経験、専門的なスキルなどを可視化して、
それらを組み合わせて対応策を考えるというクセをつけることが大事です。
一つの知識や経験、スキルだけを使って変化に対応しようとしますと、それらの数の合計しか対応策がないことになりますが、
1つの知識と2つ経験を合わせた対応策というように考えれば、数倍もの対応策が考えられますので、選択肢が広がり対応力も高まっていくといえますね。
以上
不確実な時代を乗り切るための、あなたの会社の方針は何ですか?
