「若手が店長になりたがらない・・・」
「若手のモチベーションが上がらない・・・」
このような経営層の声を最近よく聞くようになりました。今、店舗の若手の従業員には何が起きているのでしょうか。
何故若手の従業員があまり出世を望まないのか、実際の声を一度整理してみましょう。
1.働く価値観が変化している
出世=幸福という価値観が崩れてきているようです。この背景にも様々な面があり、例えば、昇進しても責任だけが大きく増えて、それに見合う給料がもらえないですとか、
働き方改革やWell-beingの考え方が徐々に浸透してきていて、仕事だけではなく趣味や家族との時間を大事にしたい人が増えているといったことが影響しているようです。
これは従来多かった「仕事中心の生活」よりも「人生のバランスを重視した生活」へ志向が移ってきているといえますね。
2.店長(管理職)の大変さを目の当たりにしている
直属の店長の仕事ぶりとその大変さはダイレクトに伝わってきます。
以前は様々な問題が起きても、今までと同じように解決することができたのですが、
今は正解が見えにくい時代になっていて、店長も適切な解決策が何かが分からないまま対処しているケースが多く見られます。
慢性的な人手不足、複雑化するクレーム対応、忙しい中での現場指導など、店長が20代だったころとは状況が大きく異なっています。
以前に比べて店長の負荷が大きくなっていることも確かだといえるでしょう。
3.自分のやりたい仕事をしたい
店長になってチームをマネジメントするよりは、自分のやりたい仕事をしたい、専門スキルを磨いていきたいという想いが強い若手が増えているようです。
まだ多くの会社では、従来のマネジメント志向に合った制度や考え方が支配的ですが、だからこそそれには自分は合わないとはっきり認識できる若手が増えているということです。
自分のやりたい仕事をするための選択肢も以前に比べて増えているといえます。
転職も今は売り手市場ですので、比較的容易にできてしまったり、若手のうちはできなくても将来は副業という働き方の中で自分のやりたいことを実現できたりすることなど、
今の会社の店長にこだわらなくても良い環境ができつつあります。
4.ロールモデルがいない
若手と同じ志向の上長がなかなか見つからないということも影響しています。
つまり、若手がこのまま働いていった先に見える自分の将来像のような上長が、社内にはいないということです。
自分の道すじが見えないところで働くということは、若手だけが苦しいのではありませんが、特に若手の場合はこれからの働く期間が長い分、安心して働ける環境を望むのも無理はないことですね。
ロールモデルがないならないで、若手にも自分がロールモデルになるという気概を持って欲しいところですが、これも言うは易く行うは難しですね。
5.終身雇用の保証が無くなってきている
終身雇用の制度が残っている会社はまだまだ多いですが、終身雇用が保証されている会社が激減しているとはいえそうです。
厳しい経営環境の中で、会社も従業員を定年まで守れる保証はなくなっていますので、そのような中で会社都合の転勤や異動を好まない若手がでてきても不思議ではないですね。
今は終身雇用制度後の働き方を、会社も従業員も模索している状態ですので、当面は不安定な就業環境にならざるを得ないといえます。
以上
今回は若手の声を5つ挙げてみましたが、若手が店長になりたがらないこと自体が問題なのではありません。
店長やそれ以上の管理職になりたいと思える社内の環境や制度になっているかが問題だといえます。
まずはあなたの会社の若手の声を聞いてみることが大事ですね。そこから管理職の魅力の伝え方が見えてくるかもしれません。
早速明日からでも若手の声を聞いてみませんか?
