会社が成長していくためには、従業員の教育、特に幹部層の育成が欠かせません。
人財育成には、全体の底上げ型のものと選ばれし人を育てる選抜型のものがありますが、
目的と期待される効果が異なりますので、両方とも大事ですが、
今回は、幹部層という選抜組を外部の研修や講師を利用して伸ばしていく方法について見ていきましょう。
1.幹部層の育成は「カスタムメイド」が基本
ここで幹部層とは、会社の代表取締役のすぐ次の階層の人から複数店舗を統括するエリアマネージャークラスまでを指すことと定義しておきます。
その理由は、複数店舗を統括するエリアマネージャー以上の人と各店舗の店長では、マネジメントする基本的な領域が異なるからです。
店長はいつも目の前のヒト・モノ・カネ・情報を管理するのに対して、
エリアマネージャー以上の人は、自分の目の前にないヒト・モノ・カネ・情報を管理するので、マネジメントの仕方が違いますよね。
また、会社全体の視点を持って業務をするという意味でも、
エリアマネージャー以上になると格段にその視点が求められるということもあります。
2.幹部層の育成に必要な3つの視点
外部のリソースを利用する場合に検討が必要なことは、主に以下の3点です。
1)研修内容
幹部層のための研修は、研修会社などをはじめ多くの研修が外部で用意されています。
階層別研修や専門領域の研修など多様なものがあります。
ここでのポイントは、研修の目的に沿った研修内容にカスタムメイドすることが必要だということです。
例えば組織運営の仕組みづくりにしても、財務諸表の活用にしても、他社事例はもちろん参考になりますが、
最終的には自社に合う施策を見つけ出さなくてはならないので、
それを適切に見つけ出せるノウハウを習得できるようなカリキュラムに編成することが大切です。
例えば「財務諸表の見方」というカリキュラムをよく見ますが、
この講義を受けただけでは、ほとんどの場合、自社の財務諸表を見て活用するまでには至りません。
できれば同業界や同業種の財務諸表を見ながらその見方を習得して、
その上で自社をどのように改善できるかまでを学ぶ場が必要です。
一般に公開されているような既存の研修内容は、どの会社でも通用するような最大公約数的なものですので、
あなたの会社のためのカリキュラムにはなっていないということを認識しておきましょう。
2)研修講師
幹部層の研修では、研修内容を専門講師として若い頃から長年やっている方よりは、
できれば会社での幹部層経験者でその後講師をされている人に依頼する方が望ましいです。
その理由は、その方が受講者の納得感がより増すからです。
エリアマネジメント以上の会社の組織運営の仕組みづくりでも、ある程度の定型化された仕組みはあるものの、
最終的には自社に合う仕組みを作らなければいけませんので、
講師が自分の幹部としての経験からアドバイスができるということは受講者の腹落ち感に大きな影響を及ぼします。
また、同様の理由でそのような講師は、受講者の現場での様々な問題や研修に直接関係のない人的な悩みにも共感することができますので、
この講師の言っていることなら自分でもできそうだと受講者に思ってもらえることにもなります。
3)定着の仕組み
研修を受けただけではなく、そこで習得したノウハウを実際に使ってもらい、現場のマネジメントに反映して欲しいですよね。
そのためには、研修のフォローアップをする場をつくると良いでしょう。
同じ研修講師に半年後くらいにフォローアップ研修をしてもらったり、
研修後の活用レポートを定期的に提出してもらったりすることも効果的です。
また、研修の成果が顕著に上がっている受講者の事例を積極的に社内共有したり、
より責任の広い(重い)業務への異動や昇進などをしたりすることも検討すると良いでしょう。
以上
あなたの会社の幹部層はどのようにレベルアップしますか?
