働く意識が話題になるのは、今始まったことではなく、世代が変わるたびに注目を浴びてきたことです。
Z世代の前はミレニアル世代、就職氷河期世代など、戦後の団塊の世代までさかのぼれば、各時代の世相を反映した数々の世代の特徴が語られていますね。
今回は、社会人としては一番新しい世代であるZ世代に近年人気が出てきている職種から、今後の働き方について考えてみましょう。
1.人気上昇傾向の職種とは
1)タクシー運転手
30歳未満の運転者数と総運転者数を、コロナ後の2023年と2024年で比較してみますと、
・総運転者数が231,938人から234,653人に増えて101.2%の伸び率
・30歳未満の運転者数は4,811人から6,707人に増えて139.4%の伸び率
となっています。※全国ハイヤー・タクシー連合会HPより
実数は少ないものの、全体と比較して明らかに30歳未満の運転者数の伸び率が高いことがわかります。
タクシー運転手の平均年齢が60歳前後と言われていますので、
若手の運転者数の増加は、業界としても期待したいところですね。
2)農業従事者
5年ごとに実施されている調査で、2020年と2025年(速報値)の農業を営む経営体の数を比較してみますと、
・全体の経営体の数は107.6万から82.8万へ77.0%と大幅に減少
・法人形態の経営体の数は3.1万から3.3万へ106.5%と増加
となっています。※農林業センサス資料より
全体としては農業従事者の高齢化が進み、それに伴って農業から離れる人が多くなっている一方で、
若い世代が会社組織としての農業に就くという傾向がみられるようです。
2.人気職種の理由とは
1)成果が見えやすい
タクシー運転手も農業も、自分が頑張ったことが給料や形のある成果物として実感することができます。
この実感は明日へのモチベーションにも直結していますので、仕事そのものを楽しむことができます。
その点大きな会社組織に入りますと、特に若い世代にとっては、
自分の毎日の仕事がどれだけ会社にとって役に立っているのかが分かりにくくなります。
それと同時に、会社の理念やミッションなども頭では理解しているものの、
自分の日々の業務がそれとどのように結びついているかといった会話もほとんどされないというのが実態のようです。
2)AIを使って効率良く仕事ができる
タクシーでは配車アプリを使うことは当たり前になってきていますし、需要の予測もできるようになっています。
農業では自動で農地を耕したり収穫したりできますし、
AIカメラによる収穫時期の判定や病気の発見などもできたりします。
これらによって、デジタル機器に慣れている若い世代にとっては、
効率良く仕事を進めることができたり、「長年の勘や経験」がなくてもAIが判断してくれるので、
初めから質の高い仕事をすることも可能になりますね。
3)定時で勤務終了し自分の時間が確保できる
タクシー運転手も農業も、一日の仕事の予定を立てやすく、
しかも定時で終了することもできますので、その後の自分の時間も確保しやすくなります。
これは若い世代にとっては特に大事なことになってきています。
会社勤務をしていますと、どうしても予定外の時間外勤務が発生したり、
場合によっては自分の時間を使って仕事をしたりすることもでてきてしまいますね。
3.年末に“来年”を考える
店舗ビジネスは益々忙しくなる様相を呈していますが、従業員が楽しく働けるかは、店の成果に大きく影響します。
今回みてきた、成果の見える化やAIの活用、定時勤務などは、若い世代だけの関心事ではありませんよね。
来年のビジネスを伸ばすために、あなたの会社に合う施策を考えてみませんか。
以上
あなたの会社の若い世代からは何を学びますか?
