「店長はいつも忙しそう」
「指示を仰ぎたいけど、今は聞きにくい・・・」
「会議続きで店長がつかまらない」
こんな声が現場から聞こえてきませんか?
店舗内への指示が店長からだけになっていますと、店長の負担も増えて、その結果タイムリーな指示がだせず、店がまわらなくなることがあります。
そんな時、副店長が店長の一部の業務を代行できれば、店長も助かりますよね。
今回は、副店長を育てることによって、店舗運営がどのように変わっていくかを見ていきましょう。
1.店長がいないとまわらない店から脱却できる
店長の判断業務のうち、一部を副店長に権限を委譲することによって、
店長がいないとまわらない店から、副店長も判断できる店になり、店舗運営がよりスムーズにまわるようになります。
また、このことは店長という役職に必要な視点を副店長に伝えることになりますので、
副店長が成長するという意味でも良い機会になります。
ただしその際は、店長の判断基準や考え方を充分に副店長に説明することが必要で、
「店長と副店長の言うことが違う」といったことが起きないようにすることが大事ですね。
2.店長としての視点で見えない声を拾える
現場では毎日様々なニーズを持つ顧客がご来店されており、
接客ひとつ捉えても、10人10様の接客が求められます。
その際の「顧客の声」だけではなく、「オペレーションのスムーズさ」「スタッフの接客の様子」などは、
今後のより良い店舗運営には欠かせない情報になります。
ここでも副店長が「店長の視点」にたっていますと、店長だけでは見えない部分を拾ってくれて、今後に活かすこともできるようになります。
もちろんスタッフから情報を吸い上げることも必要ですが、店長の視点にたった二人が現場を直接みることのメリットは大きいと言えますね。
3.育成する土壌が店を強くする
店長が副店長を育てることを継続して、その意義を副店長が充分に理解しますと、
次は副店長がスタッフを育てることができるようになります。
副店長の下には、なんらかの役割を持ったリーダーがいることが多いですが、
副店長がリーダーを育て、リーダーがスタッフを育てるという仕組みがまわるようになり、
店舗運営のレベルが上がりやすくなります。
また、人財を育てることが当たり前という土壌ができますと、
働く充実感が増して離職も減ってくるというメリットもありますね。
4.‘考える時間’が店の未来をつくる
副店長が店長の業務の一部を代行することによって、店長が使える時間が増えることになります。
その分を店長は、なかなか手をつけることができなかった、
店の将来のことについて考えることができるようになります。
例えば、
・来年に向けて商品やサービスのレベルをどのようにしてあげていくのか
・店の今の強みは今後も変えないのか/他のものに変えていくのか
・店長や副店長の候補をどのように育てていくのか
・店の固定費を下げるためにはどのようにしていくのか
・新規顧客はどのように増やしていくのか
など、店の戦略に関わることに時間を使えるようになりますね。
以上
あなたの店の「副店長に何を任せるのか」を見直してみませんか?
