年間の目標やそれを達成するための半期・月間の行動計画までは、きちんと立てられていることがほとんどです。
ただ、それを週の行動計画まで落とし込まれていることは意外と少ないのではないでしょうか?
今回は、実際に計画を実行する店長の立場にたって、Weekly PDCAの進め方と留意点についてお伝えいたします。
※年間~月間までは計画が立てられているという前提でお話しします
<Weekly PDCAの進め方>
1)施策・オペレーションのPDCA
まずは「Weekly PDCA レポート」を作りましょう。項目としては、(1)日程と年中行事 (2)販促施策と強化ポイント (3)振り返り があるとよいですね。
販促施策と強化ポイントでは、キャンペーン名、告知媒体と告知日、強化商品・強化サービスとその接客トークのポイントなどを記入します。
もしキャンペーン用の準備などがありましたら、書いておくとヌケ・モレを防ぐこともできますね。
その週が終わりましたら必ず振り返りを行い、良かった点、計画通りにいかなかった点などを記録しておき、今後に活かしましょう。
2)数値のPDCA
数値は、Weekly PDCA レポートとは別に、数値だけのものを作成した方が見やすいでしょう。
営業上の重要な数値(KPIとも言います)は業界、業種、会社によって異なりますので、社内で統一して各店で同じ数値を確認するようにします。
運営上の数値として、客数、客単価、1点単価、購入点数などのほか、商品・サービス別の売上(分類ごと、キャンペーン対象商品ごとなど)、今週のTOP3の売上などはおさえておきましょう。
また、コスト管理の面から人件費概算は毎週確認しておきたいですね。
もしキャンペーンなどで顧客からの回収物(DMハガキ、キャンペーン用割引券など)がある場合は、きちんと回収・カウントして、記録に残しておきましょう。
3)人財育成のPDCA
人財育成は、そもそも中長期のものですが、だからこそ目の前のことに追われて遅れがちになります。
しっかりその週にやることを明記しておくことが大事です。
例えば、新人スタッフの接客レベルを当月末までに最低合格ラインまでにするという目標の場合は、
各週にどこまでができるようになるかという具体的な目標と誰が指導するかということを明確にしておくとよいでしょう。
人財育成は数値化することが難しい領域ですが、進行度を可視化する意味で、
ゴールを100メートル先とした場合の現時点での状況を65メートル地点などと表記してみるのも面白いですね。
いずれにしましても、人財育成は毎週の積み重ねと心得ておきましょう。
<Weekly PDCAの留意点>
1)前年同月のPDCAを確認する
計画を立てる時は、前年同週のPDCAを確認してみましょう。今年の計画を立てるためのヒントやアイデアが得られたり、同じ失敗を避けられるという意味でも有効です。
2)各PDCAの実行担当者を決める
計画ができましたら、それを実行する担当者を決めておきましょう。進捗の確認や振り返りなども担当者を中心にすると予定通りに進めやすくなります。
3)形骸化しないように注意する
計画を立てただけで実行に移さなかったり、本部へ報告するためだけのレポートになっているなどにならないようにしたいですね。
PDCAが単に作業化しないように、売上を上げるため(=顧客満足をあげるため)という目的を忘れずに進めるようにしましょう。
以上
あなたの会社の店長は、毎週のPDCAを回していますか?
