大規模店舗にはヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源が揃っていますが、小規模の店舗では全てが揃っていることは少ないといえます。
そのような状況の中でも、小規模の店舗は厳しい市場環境で、生き残りをかけて『差別化』をしていかなければいけませんね。
今回は、小規模店舗が取り組むべき差別化のポイントについて見ていきましょう。
1.パーソナルな接客をする
大規模店舗に比べて顧客数が少ない小規模店舗の場合は、顧客とより近い関係になることができます。
顔なじみになってきた顧客には「いつもありがとうございます。」とお声がけしたり、
以前購入(利用)していただいた時の商品やサービスの感想を聞いてみたりすると、より親しみをもっていただけます。
また、顧客管理の面からも、顧客の購入(利用)履歴はもちろんのこと、
趣味やご家族の様子なども記録しておいて、会話の中のトピックスの一つとして入れることも良いでしょう。
2.「ひと手間」をかける
手書きのPOPやメニュー、サンキューレターなどは書いた人の温かい気持ちも伝わりやすく、とても効果的です。
店頭にあるイーゼルやA型看板なども、手書きのものは描く人の個性もでて楽しいですよね。
店の簡単な装飾をスタッフがつくることも効果的です。
例えば、店頭のウィンドウや飲食店のサンプルケースの中に、季節感を出すために桜の花や紅葉を飾って演出をしたり、
母の日のプロモーションにカーネーションとメッセージカードを置いてみたりすることも良いでしょう。
3.専門性・こだわりをアピールする
品揃えの幅では大規模店舗にはかないませんので、特定の商品やサービスの専門性を追求したり、店のこだわりポイントを訴求すると良いでしょう。
「●●●のことならお任せください」「◆◆◆の食材にこだわっています」「▲▲▲の施術に特化した最新機器を揃えています」などは、
何の商品・サービスなのかが分かりやすく、顧客の記憶にも残りますよね。
4.小回りのきく経営をする
大規模店舗では先のことまできちんと計画されている反面、変更や修正には時間がかかることが多いです。
ただ実際の現場では、市場や顧客の動向の変化が激しいので、細かな動きに対応していくことが大事ですね。
例えば、売れ行きを見ながら売場のレイアウトやディスプレイを変えたり、おススメ料理やサービスメニューを変更したりすることは効果的です。
時には天候の予想に合わせて、季節商品や季節メニューの立ち上げ日の前倒し(後ろ倒し)提供などをすることもあり得ますね。
5.地域に根差した活動をする
地域との連携を大事にして、認知向上に結びつけていきたいですね。
地ビール・地酒を販売したり、店頭や店の駐車場を朝市の場所として提供したり、地元の農家で獲れた野菜を食材に利用したりできますよね。
お互いがwin-winになる連携をすることは、価値ある活動として地元からも認められますので、楽しさとともにやりがいも感じることができます。
以上
あなたの店は競合店との差別化はできていますか?