イベントは大盛況だったのに、なぜか売上が伸びない…そんな経験はございませんか?
今はモノが溢れているために、モノ消費からコト消費へ移行しているといわれています。
それに伴ってリアル店舗の役割も変化し、単に商品やサービスを購入するだけではなく、
実店舗だからこそできる体験が求められるようになっています。
但し一方では、コト消費を考える時に気をつけなければいけないことがありますので、今回はそこに焦点をあててお話しいたします。
1.コト消費とは
まずはコト消費には色々な定義がありますので、ここでは「体験することに価値をおく消費のこと」と定義していきましょう。
五感マーケティングでいいますと、見るコト、聴くコト、嗅ぐコト、味わうコト、触れるコトに価値を感じるというわけですね。
例えば、スタッフに詳しい商品知識を聞いたり、自分でアクセサリーを作るワークショップに参加したり、
地産地消の食材の生産地を訪れたり、自宅でできるヘアアレンジ教室や体幹トレーニング講座に参加するなど、色々なコト消費がありますね。
2.コト消費で気をつけたいこととは
1)コト消費にばかり目を奪われ過ぎてしまいますと、本業のことが疎かになってしまいがちですので注意が必要です。
通常売っている商品やサービスの質を維持したり、向上させたりする努力は続けていかなければいけませんね。
例えば新商品・新サービスに関するイベントを企画する時は、そのイベントの楽しさは訴求する必要はありますが、
新商品・新サービス自体の質が高くなければ、なかなか売上向上には結びつきにくいですよね。
2)コト消費は、顧客の記憶に残るようなコトをしなければいけません。
先ほどの五感マーケティングの例でいいますと、五つの訴求ポイントの中のいくつかの体験を通して、
「楽しさ」「驚き」「非日常性」などが感じられるコトを企画することが大事です。
例えば、ワークショップや生産地訪問、各種教室へ参加することによって、
できないことができるようになったり、一人ではなかなか習得できないことを仲間と一緒に学んだりすることで、記憶に残る体験になっていきますね。
3)何といっても本業で売上を上げることを第一目標とすることが大切です。
コト消費の時代になったとはいえ、コト消費だけを顧客が望んでいるわけではありません。
ですので、コト消費とモノ消費を常に結びつけて考える必要があります。
言い換えますと、コト消費で楽しさをより感じていただきながら、
モノ消費で売上をとっていくという考え方が大事だということですね。
以上
あなたの会社のコト消費は売上に結びついていますか?