既存事業が安定してきた時に、新規事業に取りかかることで会社を発展させるのも経営上の選択肢の一つですね。
今回は新規事業を検討する初期段階のネタ探しの方法についてみていきましょう。
新規事業のネタ探しをする際の代表的な考え方を2つご紹介いたします。
1.本業の拡張型
1)売る対象を変えてみる
既存の商品・サービスは特定の顧客ターゲットが決まっています。そこで、商品・サービスは変えずに顧客ターゲットを全く新しくすることを考えてみましょう。
例えば、今まで大人の20代後半~40代をターゲットにしていたものを、
小学生・中学生をターゲットにした展開ができないか、60代以上のシニア層にできないか、
更に海外の顧客をターゲットにできないかなどを考えてみることがそれにあたります。
2)売る商品・サービスを変えてみる
既存の顧客ターゲットは変えずに、売る商品・サービスを変えることはできないかを考えてみましょう。
既存の顧客の属性や特性は分かっていますので、それに合う別の商品・サービスを開発してみるのも一つの方法といえます。
例えば今までの顧客に、今までとは全く異なるデザイン性の商品を扱う店をつくる、
全く異なる切り口のメニューの店をつくるなどを考えてみるのも面白いでしょう。
3)売り方を変えてみる
既存の商品・サービスの売り方を変えてみるのも良いでしょう。
売り方とは、商品・サービスの見せ方やオペレーション、販売チャネルなどのことです。
例えば、小売業では通常は店舗で商品を陳列・販売していますが、店舗をショールーム化して、実際の商品はネットで販売する方法でしたり、
飲食業では店舗での飲食を行わずに、テイクアウトだけに特化した専門店を展開したり、
サービス業でも店舗に来店してもらうかわりに顧客宅や事業所に伺ってサービスを提供したりするなどのことが考えられます。
2.ノウハウの組み合わせ型
ノウハウの組み合わせ型は、先ほどの本業の拡張型が本業をベースにしたものであるのに対して、
ノウハウをベースにして他の事業と組み合わせるものになります。
ノウハウとは、自社が持っている知識や経験知、スキル・技術といったもののことです。
例えば、小売業では販売スタッフの接客力をつけるトレーニングのノウハウを持っていますので、
「接客トレーニング」に特化した研修を売ることが考えられます。
飲食業では料理提供のノウハウがありますので、レシピの開発事業やレシピ本の出版事業などが考えられます。
サービス業のフィットネスジムの場合ですと、体幹トレーニングの動画販売事業などが考えれます。
以上
新規事業のネタはたくさんありそうですね。
あなたの会社はどのような新規事業の可能性がありますか?
