会社の発展には、幹部が力をつけて成長してくれることが欠かせません。経営TOPとしてはその資質のある人財を早めに見極めたいですね。
今回は、将来の幹部候補を見極めるための3つの質問についてみていきましょう。
1.「あなたはどう思いますか?」
幹部になれば、経営に関わることを判断する場面が多くなります。新入社員から若手中堅社員までは、指示されたことを確実にこなすことで評価を得ることができます。
ただ、入社5年以上の中堅社員から上の立場では、自分で判断する機会が増え、部下を持つ管理職になれば当然毎日、判断業務をすることになります。
上のポジションになればなるほど判断業務が多くなるということですね。
将来の幹部候補として大事なことは、ロジカルに考えて、ものごとの良し悪し、問題の根っこの原因は何かなどを判断することです。
ですので、もし将来の幹部候補が単に「このようなこと(問題)が起こっています」とあなたに伝えてきましたら、「あなたはどう思いますか?」と問い返してみましょう。
将来の幹部候補でしたら、「私はこう思うのですが、いかがでしょうか」と自分の答えを持ってきてあなたに相談するはずです。
2.「あなたはどうしたいですか?」
幹部は行動の意思決定をすることも多々あります。会社を成長させるために、組織をまとめるために、顧客満足度を高めるためになど、どのような行動をするかを決めなければなりません。
ビジネスの世界では正解は一つではなく、たいていの場合は複数の行動案が考えられます。
幹部候補に求められるのは、自分としてはどのように行動したいかという自分の意思です。
その際、今までもそうしていたからというのは、自分の意思とは言えません。どのような行動であっても、何故その行動が良いと思うのかを自分で説明できないといけません。
ですので、将来の幹部候補が「この問題解決策はどうしましょうか?」と尋ねてきましたら、「あなたはどうしたいですか?」と問い返してみましょう。
将来の幹部候補でしたら、「私はこの理由でこうしたら良いと思います」と自分の結論と根拠を持ってきてあなたに相談するはずです。
3.「あなたの責任でやり切れますか?」
幹部は自分の立場と責任を自覚して、判断し、行動を決め、やり切らなければなりません。
幹部として最も避けるべきことは、単なる評論家やコメンテーターになってしまうことです。
ビジネスでは成果を出すために各自が仕事をしていますので、行動や責任が伴わない発言は評価されないだけではなく、まわりにも良くない影響を与えてしまいます。
ですので、将来の幹部候補が「それは良いやり方ではない」「それは今はできない」などと発言してきましたら、「あなたのやり方であなたが成果を出してくれますか?」と問い返してみましょう。
将来の幹部候補でしたら、「成果が出るようなこのような具体策で私がやりたいです」と自分から進んで提案してあなたに相談するはずです。
以上
あなたの幹部候補は3つの質問にどう答えると思いますか?