店の集客策には様々なものがありますが、今回はクチコミによる集客について考えてみましょう。
1.どの情報が信頼されやすいか
顧客は、必要な情報を様々な情報ソースから得ていますが、どのような情報ソースを信頼し、行動に移しているのでしょうか。
心理効果としては、当事者が自ら発信する情報より、第三者から発信される情報の方が信頼性が高いと言われており、ウィンザー効果と呼ばれています。
このようなことを裏付けるいくつかの調査結果もでています。
・「どの情報ソースが信頼できるか」という調査で、
1位:友人・知人・家族(39%)
2位:専門家(38%)
3位:企業・法人(24%)
※(株)アスマーク、2023年「情報取得に関するアンケート調査」
・「行動を起こすきっかけ」の調査では、
1位:友だちや家族からの勧め(66%)
2位:インターネット上の消費者のクチコミ(49%)
3位:ニュース記事などのコンテンツ(39%)
※ニールセン、2021年「ニールセン広告信頼度調査」
といった結果で、「友だち・知人・家族」という自分の知っている人からのクチコミの信頼度がかなり高く、実際の行動にも結びついているようです。
ただ、何も特徴のないものは、なかなかクチコミされませんよね。
ではクチコミされるもの、店、商品にはどのような特徴があるのか見てみましょう。
2.クチコミされるものの特徴とは
クチコミされるためには、顧客にとってクチコミしたくなるものが必要です。
その特徴はおおむね次の5つ+1に集約されています。
1)独自性・限定感
他店にはないもの、今しかないもの、数が限られているものなど
2)楽しさ・面白さ
ワクワクする気持ちになれるもの
3)驚き・感動・共感
予想外のもの、期待以上のもの、心に響くもの
4)目新しさ・非日常性
今までにないもの、普段体験できないもの
5)お役立ち情報
開店、プロモーション、お買い得情報など
+1)店らしさ
店の強み、店の雰囲気・カルチャー
これらは全て揃っていなければいけないのではありませんが、これらの要素が複数あれば、それだけクチコミされやすくなります。
あなたの店はどのようにクチコミされたいですか?
それは顧客が他の人にクチコミしたくなる内容ですか?