今回は組織の中の構成比として使われる2:6:2の法則についてお伝えしますね。
Ⅰ. 2:6:2の法則とは
2:6:2の法則とは、組織の中の人財の比率が、能力や成果への貢献度などが「高い人が2割」「平均的な人が6割」「低い人が2割」という構成になるという現象のことを指します。
組織のメンバーが変わっても、この法則は変わらないと言われており、例えば、能力が高い人だけで組織をつくったり、低い人だけで組織をつくったりしても、その中の割合は2:6:2になると言われています。
Ⅱ. 2:6:2の法則の活かし方
ビジネスでは、マネジメント能力や成果への貢献度などを見る時に使います。
ですので、「能力や貢献度が高い2割」の人には、選抜メンバーとして、より高い期待値をこめた仕事を任せたり、研修を受けさせたりして、望ましいロールモデルになれるようサポートすると良いでしょう。
基本的に意欲も高い人が多いので、権限と責任を与えてやらせてみることが大事です。
「能力や貢献度が高い2割」の人は、周囲へも良い影響をあたえてくれる可能性が高いので、「平均的な6割」の人と一緒に仕事をする機会を増やしてあげることも良いでしょう。
「能力や貢献度が低い2割」の人には、以下のことを注意する必要があります。
・能力や貢献度が低いからといって、その人を排除しない、冷遇しない、諦めない
ということです。
それは人それぞれ得意なことが違うからです。一般的に2:6:2の法則を当てはめる時は、マネジメント能力や成果への貢献度を測る時が多いのですが、仕事はこの二つのことだけでまわっているわけではありません。
例えば、接客のレベルの高い人が、マネジメント能力が高いとは限りません。店のPOPを描くことが上手な人が、成果の貢献度が高いとは限りません。
つまり、人にはそれぞれ得意なことがあり、マネジメント能力や貢献度が低くても、接客やPOP作成が上手なのであれば、そのことを伸ばしてあげられるように支援することが大事だということです。
あなたの組織メンバーは、それぞれ何を得意としているか、あなたは全員把握していますか?