あなたのまわりには、数多くの社内外の情報が溢れています。ただ、それらのほとんどは断片的な情報です。

 

情報はそのまま使える場合もありますが、自分なりの知識に変換してから使うことが大切ですね。

 

何故ならば、断片的な情報だけでは、その情報の真偽や重要度が測れないからです。

 

 

そこで今回は、情報をただ鵜呑みにして使うのではなく、知識として活用する方法について考えてみましょう。

1・情報の背景・原因を探ってみる

 

あなたが毎日見ている売上数値も情報の一つです。売上、客数、客単価などはどの業界でも主要なKPIですね。

例えば先週の売上が前年対比88%だったとします。大幅な下落ですが、88%という数値はまだ単なる情報です。

何故88%という低い数値になったのかという原因を探る必要があります。

競合店の新商品が発売されて顧客が流れたのか(客数減)、

商品の値上げに伴って低価格商品の購入が益々進んでしまったのか(客単価下落)、

昨年同週にイベントがあり、多くの客を取り込めたため昨年の売上が高かったのか(前年売上好調)など、

低い数値になった原因を突き止めて初めてそれが次に活かせる知識になります。

 

別の例では、「SNS集客はどこの店でもやっている」から自店でも始めたいという声は多いですね。

ここで「SNSは集客に効果的」ということは情報ですが、SNSをやっている店がどの店も集客ができているというわけでは決してありません。

ですので、SNS集客できている店が何故できているのかを突き止める必要がありますね。

質の良い商品、感じの良い接客、見栄えのする撮り方、クチコミしたくなるような斬新なアイデアなど、

何が理由でSNS集客を通して人が集まっているのかが分かって初めて知識になるのですね。

 

2.情報の全体図を描いてみる

 

情報には必ず関連する情報の全体図がありますので、情報が面白いとか役に立ちそうと思いましたら、その情報にかかわる全体図を描くクセをつけましょう。

例えば「部下との1on1ミーティングが有効」との情報があり、自店でも役に立ちそうだと思いましたら、

営業ミーティング、人事評価関連ミーティング、部内ミーティングなど、現在実施しているミーティングを書きだして、

それぞれの目的や頻度、進め方などを1枚に図式化してみると良いでしょう。

他のミーティングとの内容の重複はないか、他のミーティングで代用できないか、

本当に1on1ミーティングは必要かなどを整理できますとそれが知識になり、その後活用されていくことになります。

 

別の例では、「シフト管理アプリが便利」という情報がありましたら、

まずはシフト管理アプリで効率化できることは何か、勤怠管理アプリとの連携はできるか、

導入することによる総体的な手間とコストの低減は可能かなどを見える化する必要があります。

これができて初めて知識になってその後に活かされていきます。

 

3.情報から仮説・検証へ進めてみる

 

有益だと思われる情報を得ましたら、それをもとに改善策の仮説を立てて、実行・検証をしてみましょう。

例えば「単品・高級化商品が売れている」という情報がありましたら、

自店の中で同様の商品化ができるものはないか、それを訴求する今までとは違った告知方法はないか、

どのような接客でおススメすると良いか、それで売上の何%を取っていくかなどを検討し、

仮説を立てて実行・検証することも良いでしょう。

 

別の例では「女性客を増やすためにはイベント集客が効果的」という情報がありましたら、

イベントを2種類準備して、同時期に違う店舗で実施してみるのも面白いです。

イベント集客の成否、売上の予算達成度、売れた商品の違いなどを検証した結果は知識となって、次のイベント企画に活かされることになります。

 

以上

 

あなたは単なる情報を知識に変換して活かしていますか?

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